5人家族が太陽光発電で年間○万円削減した実体験
「太陽光発電を導入すると電気代は本当に下がるの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。実際に導入した家庭のリアルなデータをもとに、太陽光発電が家計にどのくらいの効果をもたらすのかを詳しく解説します。今回は5人家族の実際の導入事例を中心に、年間の電気代削減額や導入コスト、導入後の生活の変化を紹介します。
1. 家族構成と電力使用状況
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家族構成:夫婦+子ども3人(小学生〜高校生)
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住宅タイプ:一戸建て(延床35坪)
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地域:埼玉県(年間の日照時間:約2,000時間)
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電気使用量(導入前):年間6,000kWh
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電気代(導入前):月平均16,000円前後
電気を多く使う夕方以降や休日の在宅時間が長く、年間では約19万円〜20万円程度の電気代がかかっていました。特にエアコン・給湯器・食洗機・乾燥機など、消費電力の大きい家電が多く、電気料金の上昇が家計に直撃していました。
2. 導入した太陽光発電システムの概要
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太陽光パネル容量:6.0kW
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パワーコンディショナ:5.9kW対応
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導入費用:180万円(補助金15万円を活用)
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年間発電量:約6,200kWh
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売電単価(FIT):16円/kWh(10年間固定)
導入時期は2023年。売電をしつつ、自家消費も意識する設計に変更。余剰電力は売電に回し、昼間の家電は太陽光でまかなう生活に切り替えました。
3. 実際の電気代削減効果
| 項目 | 導入前 | 導入後 | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 月平均電気代 | 約16,000円 | 約8,500円 | 約7,500円 |
| 年間電気代 | 約192,000円 | 約102,000円 | 約9万円削減 |
| 売電収入 | ー | 約45,000円/年 | ー |
結果として、年間トータルで約13万〜14万円の経済効果(電気代削減+売電収入)が得られました。
導入費用180万円に対して、約13万円×10年=130万円のリターン見込み。10〜13年で投資回収が可能という計算になります。
4. 家族が実感したメリット
① 電気代を気にしなくてよくなった
太陽が出ている日中は、エアコン・洗濯機・食洗機などを気兼ねなく使えるようになり、節電ストレスが減少。特に共働き家庭では、休日の昼間に家族が揃っている時間帯に恩恵が大きいです。
② 子どもが環境に関心を持つようになった
家庭の電力モニターで「今日の発電量」をチェックするのが日課に。学校でも再エネ学習の話題があり、家庭と教育がつながる良いきっかけになりました。
③ 停電への安心感
2024年の台風時に数時間の停電が発生しましたが、昼間は太陽光発電で冷蔵庫と照明を維持できました。「もしもの時に強い」という安心感は数字以上の価値があります。
5. 想定外の注意点・デメリット
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天候で発電量が左右される:梅雨や冬場は発電が落ち、電気代削減効果が小さくなる。
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パネル清掃・メンテナンス:年1回程度の点検を推奨(1〜2万円)。
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売電単価の低下:FIT終了後は売電収入が減少するため、今後は自家消費型への切り替えが重要。
6. さらに効果を高めるために
蓄電池との連携
蓄電池(10kWh前後)を導入することで、昼間の余剰電力を夜に使用可能。電気代削減額は年間15万円以上に増加するケースも。
補助金(国+自治体)を活用すれば、導入コストを30〜50万円程度抑えられる場合があります。
電気料金プランの見直し
太陽光発電を導入したら、**時間帯別料金プラン(スマートライフプランなど)**に切り替えるのがおすすめ。昼間に使う電気を安く抑えられます。
7. 他地域の同様事例
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名古屋市(4人家族・5kW導入):年間11万円削減。
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仙台市(5人家族・6.5kW導入):年間12万円削減。冬場の発電量低下はあるが安定。
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鹿児島市(5人家族・7kW導入):年間15万円削減。日照時間が長く費用回収が早い。
8. 今後の展望
2025年以降は、電力会社の「再エネ還元プラン」や「蓄電シェアプログラム」も登場しており、太陽光+蓄電池の導入価値はさらに高まります。国も「再エネ賦課金の軽減」「住宅用脱炭素補助」を強化中で、今が最も導入に適した時期といえるでしょう。
まとめ
5人家族の導入事例では、太陽光発電によって年間13万円以上の節約効果が確認されました。
導入費用を補助金で抑えれば、約10年で投資回収が可能です。さらに、災害時の安心や環境貢献など、数値では測れない価値も得られます。
導入を検討中の方は、複数業者の一括見積もりを取り、設置環境・費用・保証内容を比較することをおすすめします。