蓄電池を後付けする場合の費用と注意点

「太陽光発電はすでに導入しているけれど、あとから蓄電池を設置したい」と考える家庭が増えています。夜間の自家消費や停電対策のために有効ですが、後付けならではの費用や注意点があります。本記事では、蓄電池を後付けする際の費用相場や導入のポイント、注意点を詳しく解説します。
蓄電池後付けの費用相場
本体+工事費の目安
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家庭用蓄電池(5〜12kWh)
本体価格+工事費で 100〜250万円程度 が一般的。 -
容量別の目安
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5〜6kWh:100〜150万円
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9〜12kWh:150〜220万円
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13kWh以上:200〜300万円
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工事費の追加要因
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配線延長や分電盤交換が必要になる場合
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古い太陽光発電システムとの接続調整
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蓄電池設置スペースの確保(屋外・屋内)
後付けの注意点
1. 既存システムとの相性
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ハイブリッド型パワーコンディショナが必要になる場合あり
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古い太陽光システムは蓄電池対応していないケースもある
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対応できない場合、パワコン交換で20〜40万円追加費用が発生
2. 設置スペース
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蓄電池は重量が100〜200kgあるため、屋内では床強度に注意
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屋外設置では防水・防塵・気温変化への耐久性を確認
3. 補助金制度
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蓄電池単体でも補助金対象となる場合あり
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自治体ごとに金額や条件が異なるため事前確認必須
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例:東京都では数十万円規模の補助が受けられるケースあり
4. メンテナンスと寿命
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蓄電池の寿命は10〜15年が目安
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交換費用は再び100万円以上かかる可能性がある
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長期的な費用対効果を事前に試算することが大切
後付け導入のメリット
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夜間の電気を自給でき電気代を削減
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停電時に冷蔵庫や照明などが使える安心感
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再エネ自家消費率が高まり、環境負荷軽減にも貢献
後付け導入のデメリット
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新築時の同時設置に比べて工事費が割高
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既存設備との相性が悪いと追加コストがかかる
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導入効果が家庭のライフスタイルに合わないと費用対効果が低い
まとめ
蓄電池を後付けする場合、費用は 100〜250万円程度 が一般的で、設置条件や既存システムとの相性によって増減します。注意点は「パワコンの互換性」「設置場所の確保」「補助金の活用」です。導入前に複数業者から見積もりを取り、シミュレーションで自宅に合った容量・費用対効果を確認することが、後悔しないためのポイントです。