災害時に役立ったリアルな蓄電池利用体験談
地震や台風などの災害が増える中、家庭用蓄電池の価値が見直されています。
特に停電が長時間続いたとき、蓄電池がどれだけ生活を支えるのかは、多くの人が気になるポイントでしょう。
この記事では、実際に災害時に蓄電池が活躍したリアルな体験談をもとに、蓄電池の頼もしさや効果を詳しく紹介します。
蓄電池が災害時に活躍する理由
蓄電池は、家庭内の電力を貯めておく設備です。
通常時は電気代削減などの目的で使われますが、停電時には非常用電源として機能します。
蓄電池が役立つ理由は次のとおりです。
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電力を自宅内で確保できる
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夜間でも電気が使える
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冷蔵庫や照明など最低限必要な家電を動かせる
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スマートフォンの充電ができ、情報確保が可能
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太陽光との併用で長期間の停電にも対応できる
ここからは、実際に災害に遭い、蓄電池がどのように生活を支えたのかを詳しく紹介します。
体験談1 大地震後の長時間停電を乗り越えた家庭
東北地方 40代夫婦
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使用蓄電池容量 10キロワット時
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停電期間 約20時間
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太陽光発電とのセット導入
地震直後に地域全体が停電。
真冬で気温が低く、暖房が使えないことが最も不安だったといいます。
蓄電池のおかげで使用できた家電
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電気ストーブ
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冷蔵庫
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スマートフォン二台
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照明五か所
蓄電池残量は夜までで半分程度。翌朝は太陽光で回復し、停電中でも生活に大きな支障はなかったとのこと。
「周りの家は真っ暗で、とても不安だったが、うちは電気が使えて安心感があった」と語っています。
体験談2 台風による二日間の停電を乗り切った一家
千葉県 50代家族
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蓄電池容量 7キロワット時
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停電期間 二日間
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太陽光発電あり
大型台風の影響で倒木が相次ぎ、地域全域が二日以上停電。
特に困ったのは冷蔵庫とスマートフォンの充電でした。
蓄電池のおかげで維持できた設備
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冷蔵庫
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スマートフォン
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扇風機
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ポータブルライト
昼間は太陽光で発電し、余剰分を蓄電池に貯めることで夜も対応できました。
子どもがいる家庭にとって、夏の停電は食べ物の腐敗や熱中症が心配でしたが、冷蔵庫が稼働し続けたことで大きな被害を防げたとのことです。
体験談3 停電中でも仕事を継続できた在宅ワーカー
神奈川県 30代在宅勤務者
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蓄電池容量 9キロワット時
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使用目的 在宅ワーク環境の維持
雷雨による突然の停電が発生。
午前中から丸一日停電が続きましたが、蓄電池のおかげでリモートワークを継続できたという事例です。
使用した家電
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ノートパソコン
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WiFiルーター
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デスク照明
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小型扇風機
蓄電池残量は仕事終了時点で三割ほど残っており、大きく不便はなかったとのこと。
「停電のなかで仕事が継続できたのは、蓄電池を設置していたからこそ」と実感されています。
体験談4 高齢の親世帯を守れた二世帯住宅での蓄電池活用
名古屋市 二世帯住宅
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太陽光10キロワット
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蓄電池12キロワット時
高齢の親世帯が在宅中に突然の停電。
子世帯が仕事で不在のタイミングだったため、電気が使えないと危険な状況でした。
蓄電池で維持できた家電
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冷蔵庫
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電気ケトル
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照明
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テレビ
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電動ベッド(介護用)
特に電動ベッドが動かせたことは大きな安心材料で、身体の不自由な親が安全に過ごすことができました。
「もし蓄電池がなければ、親を移動させたり避難させる必要があり、不安で仕方がなかった」と語られています。
体験談5 真夏の熱中症リスクから家族を守った蓄電池
兵庫県 3人家族
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停電期間 約15時間
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蓄電池容量 6キロワット時
台風で送電線が切断され、真夏の日中に停電。
気温が35度を超えるなか、エアコンが使えないことが最も恐ろしかったといいます。
蓄電池の活用
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扇風機二台を稼働
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食材を保冷するため冷蔵庫維持
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子どものスマートフォン充電
夕方以降の気温低下とともに生活が安定し、熱中症を防ぐことができました。
「子どもが小さかったので、本当に助かった」との体験談です。
災害時に蓄電池が役立つ家電ランキング
数多くの体験談から、停電時に特に役立った家電をランキング形式でまとめました。
一位 冷蔵庫
食品の腐敗を防ぐため最重要。
三キロワット時から四キロワット時の蓄電池で半日程度稼働可能。
二位 スマートフォン
情報収集と連絡手段として必須。
停電時は基地局が不安定になるため、バッテリー切れは危険です。
三位 照明
夜間の不安を軽減し、避難行動を安全に確保。
四位 扇風機
夏場の停電では命に関わるレベルで重要。
五位 電気ケトル
お湯が使えることで食事の選択肢が広がり、衛生面も確保できます。
災害に強い家庭をつくるための蓄電池選び
災害時に役立つ蓄電池には、次のような特徴があります。
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容量は七キロワット時以上あると安心
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停電時でも自動で切り替わる機能がある
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太陽光との併用で一日以上の停電にも対応
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信頼性の高いメーカー品を選ぶ
特に自動切り替え機能は重要で、停電が起きた瞬間に電力供給が途切れないため安全です。
導入前に知っておきたい注意点
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蓄電池は寿命があるため、十年から十五年を目安に交換が必要
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容量が小さいと家電を長時間使えない場合がある
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過放電を避けるため、管理システムの設定が重要
一括見積もりを利用して確実に導入費を抑える
蓄電池は業者によって価格差が大きく、同じ機種でも二十万円以上差が出ることがあります。
そのため、複数業者の見積もりを比較できる一括見積もりサービスの利用がおすすめです。
誤った設置や不十分な工事を避けるためにも、必ず実績のある業者を選びましょう。
まとめ
蓄電池は、災害時に家庭を守る強力な非常用電源です。
実際に停電を経験した家庭は口をそろえて「本当に助かった」と語ります。
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冷蔵庫の維持
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スマートフォンの充電
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暗闇を避ける照明
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夏や冬の気温対策
これらを確保できることは、災害下での生活の質に直結します。
今後も自然災害が増えると予想される中、蓄電池の導入は「備え」の基準になっていくでしょう。